訪問歯科について
Q1. 寝たきりで座れませんが、ベッドに寝たままでも治療できますか?
A. はい、ベッドに横になったままの体勢で十分に治療可能です。
訪問歯科診療では、訪問時に対応した専用のポータブル器材(持ち運びできる治療器具、吸引機、レントゲン機器など)を持参します。お顔の向きを少し変えていただいたり、クッションなどを利用して無理のない体勢を整えたりしながら治療を行いますので、どうぞご安心ください。
Q2. 認知症があり、口を開けてくれないことがありますが対応してもらえますか?
A. はい、無理にお口を開けさせることはせず、状況に合わせて段階的に対応いたします。
認知症の症状によって拒否が見られる場合や、お口を開けるのが難しいケースは非常に多く経験しております。唇の周囲やお顔のマッサージ(開口誘導)を行い、リラックスした状態を作ってからアプローチします。声かけを工夫し、その日の体調やご機嫌に合わせて決して無理をせず、少しずつ治療やケアを進めます。訪問歯科のチーム(歯科医師・歯科衛生士)は認知症ケアの対応に慣れていますので、安心してお任せください。
Q3. 胃ろう(経管栄養)で口から食べていませんが、口腔ケアは必要ですか?
A. はい、口から食べていない場合でも、むしろ口腔ケアは非常に重要です。
食事をとっていなくても、お口の中では自浄作用(唾液などで汚れを洗い流す働き)が低下するため、細菌が増殖しやすくなります。お口の中の細菌を含んだ唾液や水分が誤って気管に入ると、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性があります。また、お口の乾燥や舌の汚れ(舌苔)、口臭、粘膜のトラブルを防ぐためにも、定期的なプロによる口腔ケアが必要です。
Q4. 入れ歯が合わなくなりましたが、寝たきりでも作り直せますか?
A. はい、寝たきりの状態でも型取りから調整までベッド上で行い、新調することが可能です。
型取り(印象採得)や噛み合わせの確認(咬合採得)など、入れ歯作りに必要な工程はすべて訪問診療の機材で対応できます。型取りから完成まで数回の訪問が必要となりますが、お身体に負担をかけないようスムーズに進めます。
Q5. 一度の訪問でどのくらいの時間がかかりますか?体力がもつか心配です。
A. 1回の診療時間は、およそ20分〜30分程度が目安です。
ご本人の体力やその日の体調に合わせて、柔軟にスケジュールや内容を調整します。体調が優れない日や疲れが見られる場合は、診療を短時間で切り上げたり、口腔ケアを中心にしたりするなど、無理のない範囲で行います。
Q6. 家族が仕事で不在でも、ヘルパーや施設スタッフの立ち会いで大丈夫ですか?
A. 施設の場合は、ご家族が不在でも、スタッフさんの立ち会いがあれば問題ありません。
介護ヘルパーさんの場合は、ヘルパー介護サービスの時間帯には訪問歯科の診療が入れないため、事前にご相談ください。訪問歯科では、日中のお仕事などでご家族が立ち会えないケースや、独居・身寄りのない方などへの訪問も多くあります。その場合、診療内容や次回のご案内、お口の状態については、書面にてご家族様やご担当ケアマネージャー様へしっかりご報告いたします。



